段をつける？つけない？問題で悩んだら、、
少しの参考になれば、、

ヘアサロンでスタイルを決める時

中には「もー全部お任せ！」といった風に
絶大なる信頼を置く担当さんを
お持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが
たいていは、ヘアスタイルを決める時には
今日のタイトルのような会話が出てきます

「段を入れる？入れない？」

先に今日の話題の種明かしをすると
今回のスタイルは「段カット」では切っていません

段をつける時って
一般的には美容師さんの手元は
大なり小なり空中に上がります（髪を持ち上げて切る）

でも、今回のスタイルは
全て下にとき下ろした状態
髪を持ち上げるにしても、カットしやすいように
少し持ち上げる程度
そんな、ワンレングスカットで構成されています

ただ、ウェットカットで使用したものが
ハサミではなくカミソリ（レザー）であることと
スタイル構成はワンレングスだけど
カットの仕方は、髪の量を間引くような切り方である事
そんな事を踏まえて、ビフォアとアフターを紹介します

ちなみに彼女は、妻の元職場での仲間であり
今では妻にとって最強の呑み友達です、、笑

ビフォア

今回の騒動で
しばらく手入れができていなくて
伸びて、膨らんで、、大変と

彼女の骨格、顔立ちからして
段カットが入りすぎるのは
絶対にNGと判断しました

でも、髪に動きと軽さは絶対に欲しい

そのような理由で、カットの構成は、おかっぱ
いわゆるワンレングスだけど
カットの仕方で自然と、うっすらと
段構成の切り口になって、軽さも動きも出せる
そんなテクニックを選びました

カラーリングもほどよく施します

根元の新しく生えてきているところと
すでに染まっているところの
明度の差が大きかったので
それらを自然にぼやかして
ナチュラルな仕上がりを目指しました

仕上がりです

ワンレングスのベースだけど
毛先には軽さが出て
ほんの少し段カット（グラデーション）が入っています

ワンレングスは、毛先が１箇所に集中し
それ以外のところは
面構成になるので、艶感バツグンです

長さはあるけど
髪の厚みと重みを取り去っている事で
頭なりのシェープも構成されて、立体感もあります

立ってもらって、バランスはこんな感じ

前髪を短くしたので
本体とのバランスも良い感じです

本格的な夏に向けて、おろしてもよし
括っても良しな、便利スタイルだと思います

今日のブログで
参考にしていただきたい事は
美容師さんとの相談の中で
「段カット」に、こだわりすぎない方が良いという事

今回ご紹介したように
段をつける意識がなくても
自然な仕上がりの段カットが作れたりもします

もちろん、積極的に段カットを使いこなして
大胆に、髪の長さに長短をつけて
ダイナミックなスタイルを表現するのも
素敵な方法です

ただ、「段を入れて」という言葉の解釈が
お客様と美容師とでは
絶対に違うから注意が必要

「少しだけ段カットにして」と伝えたとしても
イメージするものは、お客様と美容師とでは
絶対に違うはずです

それは
プロだから、素人だからとかいう事ではなく
人それぞれの、感じ方や、解釈の違いだと思います

長さに関しても、例えば「３センチ」と言って
長さを指で指し示してみたら
お客様と美容師とでは
指し示す長さは違うと思うんです

なので、「何センチ」ではなく
鏡ごしでも良いから「これくらい」と
実際に髪を持ち上げてみたり
シルエットに関して言えば
膨らませてみたり、ペタッと押さえてみたりして
求める雰囲気や希望のイメージ、情報、要素を
美容師さんと共有していくことが
カウンセリングの時間において、とても重要だと考えます

長々と書きましたが
少しの参考になれば幸いです

今日も読んでくれておおきに。NOBU