道具を使い分けてシルエットを変えていきます
まずは仕上がりから
襟足のシェープとトップのボリュームでメリハリをつけたスタイルです。
彼女の髪質は硬く、髪の量も多い、油断をすると膨らみ過ぎたり
彼女の好みではないトップが高くなり長く見えるシルエットになってしまいがちです
道具やテクニックというものは、表立って主張するものではなく
あくまで目的(私の場合は素敵なヘアスタイルを創ること)の為の手段であるので
道具について、こうしてブログとして一席を設けるのは矛盾しているとは思いますが
ご覧いただいている方々に「髪質や条件で理想のヘアスタイルや希望を捨てないで欲しい」
というメッセージを伝えたくて書きます
彼女のビフォアをご覧いただきます
写真では伝わりにくいですが、硬くて多い髪です。
例えば、スッと櫛を通して内側を見たときに、分け目が見えないくらい集まって髪が生えています
髪というのは、隣り合う髪同士に隙間がないと動いてくれません
満員電車の車内と同じですね
この素材の問題点を見極めて、必要なところに必要な道具で必要な施術を行います
濡れている状態で、レザーを使い、柔らかな質感を出しながらベースのカットをしていきます。
ベースカットが終わったら、一度しっかりと乾かして、
仕上がりの状態を見ながら今度はシザー(はさみ)で質感と軽さ、動きを創っていきます
(技術の説明と言いながら、途中経過の写真がなくて申し訳ないです)
そして全ての工程が終了して、仕上がったアフターがこちら
優しい曲線を持った、大人のショートスタイルです
襟足のシャープさとトップの柔らかさを対比させメリハリを持たせたスタイルです
逆光気味ディテールが潰れちゃいましたが、柔らかいシルエットは確認いただけますね
改めて冒頭のお写真です
柔らかいシルエットを持った土台の上で、繊細に動く毛束の質感が見て取れます
先ほど申しましたが、素材や条件によって確かに厳しいケースもあります。
でも、一度、そんな素材と対峙させていただくチャンスをいただけたなら、希望の光は見えるかもしれません
いつでも、あなたの美しい、可愛いを見つけたい、そう思っています
よろしければ、お気軽にお申し付けくださいね^_^
今日も読んでくれておおきに。NOBU