白髪が染まる薬剤と、染まらない薬剤

カラーリングのお薬の
仕組みや特徴など
書いていくと
とても長くなります

(こちらも、もしそうなると
カンペ盗み見しながらの作業に
なってしまうので、その手前くらいで、、笑

今回は
お客様から質問の多いお題について
私なりの説明をしようと思います

まず
「気になるお年頃」の方にとって
「白髪染め」って響きは
抵抗あるものですよね

かたや

「怖いもの無し」な
お年頃の方にとって
「髪を明るくする事」って響きは
ワクワクするものですよね

さぁ、ここでだ(￣▽￣)

「気になるお年頃」な方は
「怖いもの無し」な世代の方を
羨むこともあるでしょう

ですが、そんな必要はございません(￣▽￣)

往々にして
「私、いよいよ白髪染めせんとダメやわ、、」などと
この「白髪染め」という言葉が
悪魔のフレーズとして
脳内をこだまするケースが
多いと思うのですが、、

ここから本題です

結論をいきますね

「白髪染め」のお薬も
「髪色を明るくするお薬」も
基本の部分、染まる仕組みは同じものです

違いは「染料」と「脱色剤」の
配合量の差だけ、です

＊ブリーチ剤と呼ばれる
染色効果がないものや
ヘアマニキュアと呼ばれる
髪の表面のみを
染めるお薬
香草カラーと言われる類のもの
そしてヘナを含む
草木染め系のものは、除きます

作業をご覧になった方も
いらっしゃるかと思いますが
美容師さんが
チューブからヌーっと出す、お薬(1剤)と
大っきめの
ボトルとかからチューっと出す、白いお薬(2剤)を
混ぜると、ツンとなんとも言えない
刺激臭のする薬剤が
出来上がります

このタイプのお薬の
仕組みについてのお話です

この、刺激臭のするカラーリングのお薬が
お客様の髪に付きます

その時、まず初めに
そのお薬は、その薬の一剤に
配合されている
「脱色剤の力の分だけ」髪を脱色します

先ほど「配合量の差」と申し上げましたが
薬の全量を100としますと
例えば、
白髪染めの薬剤の場合
脱色剤の割合は少ないです

10とか、20とか、よくいっても30くらい
後の、残りは染料です

刺激臭のするお薬は
その脱色剤の分だけ、髪を脱色します

薬が髪に付いてから
5〜10分くらいでしょうか

そして、その後
そのお薬に配合されている
染料が
その脱色された部分に、15〜25分くらいかけて
じっくりと入っていくんです

そこで、イメージしてみて下さい

黒髪を明るくしたい時に
今、書いた白髪染めの薬を
付けたらどうなるか？

脱色剤の量は、少ないので
髪そのものの色は、大して明るくなりません

そして、そこに次の段階で
染料が入る訳ですから
髪色が明るくなる事は
絶望的に無理になる訳です

逆に、白髪を染めたいのに
髪色を明るくする薬を
付けた場合はというと

もともと白髪なわけですから
脱色剤といっても
この場合
見た目の効力は、しれています

問題は、その後、染料の量ですね

髪色を明るくする薬の場合
白髪染めの薬と比べると
脱色剤と染料の
配合量は逆転します

脱色剤が60とか、70とか、80とか
そして、残りの染料は20とか、30とか、、

それくらいの染料の量では
白髪を染めるのには、力不足なんですね

「白髪染め」に抵抗のある方への
「応援歌」を書いている
つもりが
ネガティブ発言が多くなってしまってますが

申し上げたい事は
「白髪染め」という、あたかも
「その世代の方、専用」みたいな響きに
恐れおののく必要は無いと
申し上げたいのです

特別なものではなく、配合量が違うだけ

白髪を染めつつ
黒髪も程よく明るくする
なんて
いう、お利口さんな薬剤も
あるくらいですから

カラーリングのお薬の「配合量の妙」を
美容師さんと相談しながら
楽しんでみられると
良いかと思います^_^

今日も読んでくれておおきに。NOBU