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定期テストを受けている気持ち

定期テストを受けている気持ち

私は、2014年にラクイラ美容室を始めました
いわゆる「独立」という形です

大方の美容師さんは
高校を出た18歳の歳から
美容学校に通い始めて
美容師人生をスタートさせます

ただ、私の場合は
ちょっと寄り道などをして
21歳からのスタートとなりました

そこから独立までに
4つの美容室でお世話になりました
合計にして20年、、
人の倍、かかってしまった計算

ただ
この修行人生の中で、学んだものの数は多く
今も、私の美容師人生において
大切な糧となっています

2店舗目での修行時、アシスタントと言って
髪を切ることのできるオーナーや技術者の
サポートをする役割から、自らも技術者として
デビューをする為の試験を受ける時が訪れました

美容師というものは
まずはお客様の髪を切れるようになること
それは、すなわち自分の力で
売り上げを上げれるようになることを
第一の目標として掲げます

そして、そこから年月が経ち、経験を積んで
独立や、そのサロンでの上の立場など、
自らの人生の割り振りを考えるようになります

ただ
兎にも角にも、最初の試験を通らないと
話は前に進みません
ちなみに
この技術者への昇格試験というものは
それぞれに勤めているサロンが独自の基準を設けて
行っているものです

その美容室の求める基準をクリアすることで
そのサロンで技術者としてデビューできます

美容師は国家資格ですので
美容室に勤務している人は
今は、全ての人が美容師免許を取得しています
そのことは大前提です

私の場合
この昇格試験には2つのステップがありました

第一段階として6スタイル

そして最終段階として6スタイルの
合わせて12スタイルのカットに
合格する必要がありました


その第一段階の6スタイルをクリアした時点で
まずはお客様を担当できることになるのですが
そのサロンのオーナーの判断で

その時の私の実力で担当できるであろう
お客様に限ってカットができる
いわゆるジュニアスタイリストに昇格します


そして、後の6スタイルは、応用編です
クリアすると
全てのお客様を担当できるようになります
(指名がつく、人気が出るのは別の話です
人気が出るかどうかは
皆さん、お分かりのように腕、人間性、、etc)

初めの6スタイルの試験
今まで担当できなかった
実際のお客様の髪を
切ることができるようになる為の
試験ですから、その合否判定は
ものすごく厳しかったです

そして
その中のラスト6つ目の課題のスタイルは
「マッシュルームカット」でした

マッシュルームカットには
角度、長さ、バランス、シルエット、、etc
カットにおける全ての要素が含まれています
とても難しいヘアカット技術です

1ヶ月に1度
チェックを受けることができるのですが
私は
このマッシュルームカットに合格するまで
8ヶ月を要してしまいました
(他の皆さんは3ヶ月くらいでクリアしていた)

とても長くなりましたが、今日のお題の
「定期テストを受けている気持ち」

20年来、お世話になっているお客様の
ヘアスタイルです

 

ベースカットは
完全にマッシュルームですが
その時期に応じて
段をつけたり、シルエットを変えたり
そうやって楽しんでいただいています

 

定期テストと書きましたが
なかなか満点は取れません

こちらサイドなどは、出来上がったと思い
すぐに写真に収めましたが、この写真を見て
訂正箇所を見つけ、ここから修正しています
そして、その仕上がりを撮り忘れる失態、、

私が初めの6スタイル、すなわちこの
マッシュルームカットという最難関に
合格しジュニアスタイリストになったのが
確か27歳くらいでした

それから23年が経とうとしていますが
私の中で、「定期テスト」と銘打って
担当させていただいているお客様です

日々、勉強が終わることはない
でも、やはり気が抜けてしまう時もある

そんな時、いつも
ハッとさせていただける存在です

7月で50の大台に乗りますが
良い意味で歳を自覚せず、学んで
そして、お客様に喜んでいただけるよう
サロンワークに励みたいと思います

ご相談など
お気軽にお問い合わせくださいね

今日も読んでくれておおきに。NOBU

 

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