乾かすだけ、を実現する為に

昔の美容室での一幕

美容師さん自慢の
ブローテクニックを駆使して
素晴らしいヘアセットが完成

その日、その次の日くらいまでは
シャンプーしないから
美容師のブローテクニックが、モノをいう

そんな時代がありました

私が美容師になる
まだ前の話だと思います（30年前くらい？）

でも、今は、そうはいきません

シャンプーは毎日が当たり前だし
お仕事をお持ちの方がほとんどだし

およそ1５年〜20年くらい前から
少しずつ、美容室でのヘアセットの完成度より
お客様自身で
美容室の仕上がりに近いものが再現できる
つまり、再現性の高いヘアカットが
求められる時代になりました

「それ」を可能にする為の
美容師の仕込みがとても大切
というお話です

ゲスト様ビフォア

とにかく量が多くて、硬い
そして、下手に扱うと
すぐに跳ねてしまうような髪質です

素材を見て、まず
髪を濡らして切るか、乾いた状態で切るか、を決める

そして、次に
どの道具を使って、カットをするかを決める

そして
どのようなシルエット、質感にするかを決める

他にも、事前に決めて、イメージして
ロープレしておく事がたくさんあります

そして、お客様の好み、希望とのマッチングが
「しっくり」きた時
ヘアカットのスタートです

乾かすだけで、まとまるように

その為に、仕込みをしっかりとします

乾かすだけでまとまる髪というのは
シャンプーから上がって、タオルドライした状態で
すでに、「そのようになる」雰囲気を醸しているものです

そして、それは
最良なヘアカットがされている結果として
とらえることができます

扱いやすい髪になると、お客様自身が
髪に構っていただく時に、気分も上がりますし
構っていただく時間も
増えるような気がしています

そんな
お客様が「愛おしく」感じていただけるような
ヘアを創っていきたいと思っています

今日も、読んでくれておおきに。NOBU