シルエットは似せて、切り方は変えて

カットの効果の、お話です

カットの仕方にはそれぞれ
その役割というか特徴というか
効果というか、特色というか、、

とにかく、いろんな意味があって
様々なカットの種類が存在しています

それは
スタイルの形などに影響することは、もちろんのこと
例えば、お客様の髪は
お一人の頭の前後、左右、上下
それぞれの部分で生え方も違えば
髪質まで違っていたりします

そのような多様性に対応するためには
様々なバリエーションが必要になってきます

そのバリエーションの中から
最適解を導いてカットを施していきます

ゲスト様ビフォア

カット前の状態でも美しいですが
前回、ラクイラに初めてのご来店が11月の初旬でした

そこから約55日程、経過していますが
状態は良好と言えます

年越しということもあり
そこそこにスッキリさせたいとのオーダーです

今日のタイトルのイメージを浮かべがら
しっかりカットします

シルエットの美しさを特に意識して

この左右の写真ですが、シルエットは似ています

お一人のヘアスタイルですから
それは当然のことではあるんですが
このカットは、実は、
左右を
全く違う考え方でカットしています

右は、グラデーションカットのベース
そして左はレイヤーカットのベースです

なぜ、今回、このようにカットしたかと言うと
左右で髪の動きの出方が違ったからです

このことは
ほとんど全ての方に当てはまることなので
このような考え方のヘアカットは
日常的に行っています

一般的にレイヤーカットというと
たくさん段の入った、縦長のスタイルを
思い浮かべる事が多いと思いますが
カットの考え方として導入して
長さをコントロールしていけば
このようなスタイルにも活用できます

逆にグラデーションカットは
まさに、このようなボブスタイルに
適したカット技法ですが
同じように、長さのコントロールをする事で
ミディアムヘアやロングヘアで
段のたっぷり入った動きのあるカットにも
活用できます

ご覧のように
左右で全く違う考え方でカットしていますが
左右を結ぶ後ろからのシルエットに
破綻は見られません

どのような分野でも
適材適所という考え方は重要です

美容の仕事も、それは同じです

いかに、その中で最適解を見つけるか
そして、それを
お客様の素敵なヘアスタイルを創るために
いかに取り入れるか

我々、美容師の腕の見せ所と
言えますね

今日も読んでくれておおきに。NOBU